お教室使用教材〜子どもから始めたら〜
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東京はすっかり秋めいてまいりました。発表会も終わり、すっかり普段の日常に戻ってコツコツとレッスンをしています。発表会効果でみんな上手になってきて、毎日すごい楽しいです。同じ曲をずっとしつこくやるっていうのも、時には大事ですね。発表会を見に来てくれただけの生徒ちゃんたちも、すごい頑張り始めましたよ!おにいさん、おねえさんみたいに、いつかあの大舞台に立とうね〜。
お問合わせも増えてきたので、今どんな教材を使用しているか少しまとめてみたいと思います。
幼児からスタート
1)バイオリンランド1巻 ボウイングとリズムボール読譜を勉強しながら、合奏の経験もします。合奏というのはユニゾンでだれかと一緒に弾くというのではなく、最初からちゃんと先生が別パートを弾く合奏です。オーケストラのミディーデータもあるので、合わせながら勉強します。
2)バイオリンランド2巻 2→1→3 の順番で左指が登場。半音全音の概念も勉強します。
ここで併用教材をつけることもありますが、メソード途中はなるべくよそ見をしないで一気に進むほうがいいという感触があり、最近は併用無しで、ソルフェージュなどをやりながら。もし途中で発表会があれば、発表会用の曲は練習することはあります。
3)バイオリンランド3巻 色々なボウイングと4の指の登場 ポジション移動
途中から、練習量の多い生徒には併用教材を選びます。バイオリンランドで精一杯の生徒さんには、無理せずにしかりメソード勉強させます。
このあたりの併用教材は バイオリンパートナーという教材を使っています。調別になっているので、同じ調で繰り返しフィンガーパターンを覚えられてとてもいいです。バイオリンスクール1巻 2巻も同じような理由で使いやすいです。
さて、このあたりから習い事としてのバイオリンの立ち位置がそれぞれ違ってきます。体操、水泳、英会話、ピアノ、毎日毎日何かほかの習い事をしながら、向いているものを探そうと思って広く習い事をさせていらっしゃるご家庭でしたら、練習量はやはり短くなりますので、無理はさせずに、バイオリンランドを集中して。
バイオリンを趣味として極めよう、もし才能と本人の志向性が音楽にあれば、音大の可能性も考えて進めようというご家庭では、やはり親御さんの練習に向かわせ方が違ってきます。それはご家庭によって違って当たり前だと思います。音大を考えていなくても、習い事はしっかりやらせたいというご家庭でしたら、練習時間もしっかりとられていますので、ここにセブシックやオシャールの重音練習などが入り、バイオリンランド3巻の音階のしくみが終わったあたりで、音階練習も追加されます。それは、もう本当に全員家庭環境、体の器用さ、やる気などでちがってくるので、その子の様子で教材の組み合わせを変えています。ただし、読譜の練習=ソルフェージュは必ずどの子にもつけるようにしています。楽譜が読めるというのは財産になると思いますし、大人になって他の楽器をやってみたいというときに、応用が効きます。そして、何より東京の子どもたちは忙しいです。忙しくても続けていけるように、10歳ころまでに自力で楽譜が読めるようにしておけば、受験勉強頑張るときも、人生の片隅に音楽がちゃんと居続けることができるのではと思うのです。
バイオリンランドが終わったら、ちょっと読譜が弱いなという生徒、合奏の感覚ももっと磨かせようという生徒、音楽的興味がもっと湧いてくれたらいいなと思う子には、サスマンハウスという教材をやっています。3巻あたりを併用します。
その後、ヘンデルのソナタ、ダンクラのエアバリエ、バッハのコンチェルト、クライスラーやヴィニャフスキの小品と進みますが、教本のフィンガリングが今ひとつのこともあり、それぞれ海外版を購入してもらって勉強します。最近は、小さいコンチェルトがベーレンライターからピースで出版されていて、とても重宝しています。どこまで進んだ?◯◯の何巻まで・・・という指標がないのが、ちょっと変わってるかもしれませんが、どこまで進んだかって、あんまりその人がバイオリンが上手かどうかに、関係ないですよね。どんなことができるようになりましたか?というのを問い続けたほうが良いように思います。自分の思う通りの音程が作れるようになったとか、気持ちの表現をビブラートでできるようになったとか、強弱の違いを弓のスピードでつけられるようになったとか。そういう視点で、生徒をよく観察しないとと思います。
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